病床数の多い大規模病院では、人材も機材も比較的整っています。そのため、もしも患者の容態急変があったとしても、全員が一斉に応援に入り対応できるかもしれません。一方、病床数の少ない小規模病院では、人材も機材も十分ではないケースがよくあります。
小規模病院でも医療提供する現場のため、もちろん必要不可欠な最低限の機材はあるでしょう。しかし、モニターや除細動器など大きなものになると、各病棟ではなく全病棟で共有して使用していることもあるのが現状です。
その場合、患者の容態が急変した際には運んでこなくてはいけません。スピード感が求められる急変時にスムーズに対応するためには、どこに何があるかを全員が把握しておくことがポイントの一つになります。
また、もう一つのポイントは機材をいかに使用できるのかです。普段から行う患者のバイタルサインの確認や血管確保などは、スムーズにできる看護師も多いでしょう。ですが、除細動器を使用する機会は少ないのではないでしょうか。新人や中途採用者の中には、全く使用したことがないという看護師もいます。
これまでに使用した経験があっても、しばらく使用していないために操作の手順を忘れてしまった人もいるでしょう。そのため、機材があっても、それをいかにスムーズに使用できるかが一つのポイントになるのです。
容態急変というのは、スピード感のあるチームワークをとることが重要となってきます。それに加えて、一人ひとりの能力も非常に欠かせないものと言えるでしょう。